左、関根雄一郎四段
右、伊藤秀敏七段
今の空手界には無い、受け技、受即攻技の高度な世界である。
現在の空手界のレベルは、基本的に突きは受けれない。
寸止め空手は、やはり受けは自由に受けるということで、受ける稽古は試合に負けるということでなくなっている。
フルコンタクト空手は胸パンチ、金的攻撃無しの蹴りなので、股は広げたままの下段回し蹴り、上段蹴りが中心でスポーツ的な空手として固まってきている。
今回の東京オリンピックで寸止め空手は、男子で銅メダルまでいったが、フルコンタクト空手の模倣したように顔面への蹴りポイントを多くして、金メダル、銀メダルの選手たちも、横向きの騎馬立ちっぽい立ち方に変容して、空手の完成の道から大きく逸れて、2度と戻れない世界を築くようになった。
武道空手の完成への道を歩んでいるのは世界でただ一つ無門会空手だけである。